「はり」 とは
一般的に鍼灸治療で使う「はり」の太さは成人の毛髪に近いサイズとなっており、指で押すとすぐに曲がってしまうほどのしなやかさを持っています。
「はり」ときくと病院の注射針などをイメージしがちですが、鍼灸の「はり」は目的も違い昔から改良されてきたために、非常に痛みを感じにくい形となっています。当院では日本製のディスポーザル鍼(使い捨て)を使用しているため、安心して施術をお受けいただけます。
鍼灸治療ではおもに2種類の効果があります。
まずは不調が出ている部位や気になる部位に鍼を打つことで症状が改善される直接的な効果です。これは身体の反応を利用して、血流を改善することにより筋肉のこりや症状の改善を目指したものです。肩こりや腰痛などの治療にもよく利用されます。
次に「経絡」を利用した遠隔的な効果です。
「経絡」とは東洋医学的な概念で、人体を流れる「気、血、津液」(東洋医学的なエネルギーや栄養、水分などのこと)の通り道となっています。
この「経絡」上に存在する「ツボ」を刺激することで、離れた部位からより高い効果を生み出して症状の改善につながっていくのです。
「お灸」 とは
お灸は人体のツボ上で「モグサ」を燃焼させて人体に温熱効果や様々な効果をもたらす治療方法になります。
モグサの原料は「よもぎ」で、よく乾燥させた葉を細かく砕き、余分な成分を取り除いたあとに残る上質な繊維がお灸に使われます。いろいろな種類のお灸がありますが、当院ではおもに3種類のお灸を使用します。
点灸
お米の半分ほどに小さくひねったモグサを、皮膚の上で直接燃やす方法。
ツボに心地よい温熱を感じるように、鍼灸師が調整していきます。
台座灸
円筒型のもぐさの塊に通気穴を作った台座をくっつけることで、やけどさせることなく温熱とよもぎ成分をツボに浸透させます。
棒灸
棒状に紙で巻いたモグサを皮膚から少し離して温熱を与えます。より広く温めることができる上に、心地よい温熱によりリラックス効果も高まります。
お灸は冷え体質や関節痛などの方にもとても効果的ですが、それ以外にも風邪や夏バテといった季節ごとのケアにも優れた治療となっています。
どのようなお悩みでもぜひご相談ください。